ああ通知票・・・
通知票を書かなければならない。成績一覧表が渡されてから終業式までにわずか二日しかないのである。これがとにかく面倒で手間の掛かる作業なのである。オレはいつも思うのだが、疲れてオレが眠ってる間にこびとたちや妖精たちがどこからともなく現れて、ちょいちょいとオレの仕事を片づけてくれて、目覚めたときはすべて完了してるという奇跡が起きてくれないかなと。残念ながらこの世にはこびとも妖精もいないので、オレは仕方なくシコシコと一枚一枚通知票を完成させるしかないのである。なんということだ。教師に一人一人秘書をつけてくれる学校はないものか。証テストの採点や事務的な作業は全部やってくれる秘書がいて、教師は授業だけやればよく、その授業もときどき秘書がやってくれる、そんな恵まれた・・・学校なんてあるわけないのだが。とにかくタイムリミットの前にオレは仕事を完了させないといけないのである。なんとかがんばろうと思う。それにしてもなかなか片づかないのでいやになってくるのである。欠点を取った生徒の点数は赤で書かないといけないので、いちいちペンを持ち替えて実に面倒である。
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