パッチ・マンデー
ついにパッチをはいたのである。パッチをはいて出勤する月曜日、パッチマンデーなのである。そんなことどうでもいいことだが。さっそくクルマに乗り込んだら温度計は２度を示していたのである。寒すぎるのである。冷蔵庫である。こんなときに思うことは、もっともっと贅沢な家なら、車庫は地下室にあってさほど外気温の影響を受けず、しかも車に乗り込む少し前には暖房が入って寒くないようになるとか、いっそのこと冬は暖かい沖縄に引っ越して夏は北海道で暮らすとか、そんな優雅な暮らしにあこがれるのだがとにかく出勤して仕事をしないとおまんまが食えないので行くしかない。それにしても寒いのである。なんとかならないものだろうか。寒すぎるのである。これはもう耐えるしかないのだろうか。パッチを重ね着するしかないのか。ぶつぶつ言ってるウチにクルマが暖まってくる。暖まるまでクルマはやけに白い排気ガスを出す。これは水蒸気ではなくてエンジンオイルが燃えてるのである。その証拠にオイル交換の時にいつも「かなりオイルが減っていますね」と指摘を受けるのだ。最初の車検まではずっと三菱のディーラーで無料オイル交換をしてくれた。そのおときにどういう状態だったのかは定かではない。それが過ぎて自分でカーショップに持ち込むようになったときに、オイルの異常が分かったのである。オイルの減りが早いことと、新車の時からの排気ガスの白煙との相関性がやっとわかったのである。そうだったのか。これは最初から存在した欠陥だと私は確信した。減っていくオイルを継ぎ足しながら、クルマの寿命まで乗るしかない。ただいま７万１０００キロ走行、あと２年は乗るのか、あと４年乗るのか。
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