木枯らしの予感

　毎朝、何を着ていくかを考えるときに新聞の気象欄を参考にして、その日の最高気温を目安にして、上着を何にするかとかベストを着る着ないとか、あれこれと考えることにしている。本当ならそんなのは外の空気を感じれば分かることなんだが、冷暖房の効いた空間にいることが当たり前になると、そうやって「数値」で示されたモノサシについつい頼ってしまうのである。
　朝、クルマの中で液晶パネルに表示された温度計を見ると、５度とかになっていて「これって冬じゃないか！」と思うのだが、すぐにクルマは暖まるのでその寒さは一瞬だ。そして職場では完全に空調が効いている。渡り廊下でほんの少し寒さを感じる程度である。手が凍えてチョークを持てないなんてことはない。
　北陸は今夜大荒れらしい。明日は木枯らしが吹き荒れるのだろうか。

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