儲け損ねると言うこと２

　昨日、３５８円をつけた三菱自動車の株価は今日大きく下げた。東証から規制が入って空売り禁止に指定されたことも大きかった。空売り禁止になれば売れないのだから素人目には上がりそうだが、規制が入った時点で証券会社のディーラーは手じまいしてくるのが普通である。そうなるとここから買い上がってくるのは個人投資家と仕手筋だが、４億株近いというここの出来高みたいな株数を動かせるビッグな仕手筋はない。村上ファンドでも介入すれば別だが。そういうわけで今日はいきなり下げた。どんどん下げた。もっとも昨日の終わりに大きく垂れていたのはその予兆だったわけだが。
　ここでオレは考える。もしも昨日三菱自動車を買っていたとして、今日の下げを予想できたか？そしてちゃんと逃げることができたか？である。答えは否である。昨日大幅上昇なのに今日暴落してる住友金属も同様である。
　儲け損ねることは悔しいが、負けることはもっと悔しい。結果的に負けずに済んだ場合は勝ったのと同じくらい喜ばないといけない。一つ間違えば負けてるのだから。
　予測が当たったといえば、製糖業界の決算の悪さを予想して空売りをいれていた三井製糖がしっかり下げたので、２０円程度の下げを予測して返済買いの注文をいれていたのが無事に約定していた。もっと大きく取れるのかも知れないが、明日はどうなるのかわからない株式市場では、一年先の1000万円よりも、目先の20万30万の方が嬉しい。そんなせこいトレードをちまちまとしている。