大爆発寸前 その２

　朝、運転中にまたしても激しい腹痛に襲われた。うぐっ・・・　前回よりも痛みは激しい。どうやら大量のある物体がオレの大腸で暴れていて、しかもその物体はかなり粘度が低い。つまり限りなく液体に近い状況にあるということで、オレの肛門括約筋に試練が訪れたのである。最初は「職場まで我慢しよう」と思っていた。しかし、今回の痛みは半端じゃなかった。オレは痛みのあまり、運転に支障を覚えるほどになってきた。
　そういえば前回も、トイレに駆け込んだが危機一髪だったのだ。前回よりももっと痛みが激しいということは、そこまで持たない可能性もある。どうしたらいいのか。オレは運転しながら頭の中でトイレの位置を考えた。阿倍野区役所の前にマクドがある。そこの駐車場にクルマを停めればなんとかなりそうだ。
　しかし、もっと手前でオレは苦しくなってきた。その理由は途中で踏切があったからだ。踏切で待っている時間のうちに、オレのお腹の状態は危機的なものになっていたのだ。
　オレは決断した。今しかない。西田辺の駅の手前にローソンがある。そこでトイレを借りよう。さいわいそこにはパーキングメーターもある。その区画にクルマを置けばいい。緊急避難である。オレはクルマを停めてすぐにローソンに駆け込み、店員に「トイレ貸してください」と声を掛けて直行した。和式トイレだったのでスーツを着ていたオレは服を汚さずに用を足すのに一苦労だった。なにしろ爆発力が大きいからだ。
　毎朝これではたまらないぜ。