江草乗の「大人の物欲写真日記」

江草乗のプライベートな日常日記です。

黒田マジック

exajoe2013-08-15

 海外コラムニストの見方です。
 なかなか興味深い内容ですね。

【コラム】黒田氏が1000兆円債務にかける魔法−W・ペセック
 8月16日(ブルームバーグ):黒田東彦氏は毎朝、日本銀行本店に入る際、魔法使いの帽子をかぶってはいない。しかしいったん中に入ればマントを身に着け、魔法のつえを振り、謎めいた薬を混ぜ合わせているのではないだろうか。
 黒田氏は日銀 総裁として、就任から5カ月間でまさに超自然的なことをやってのけた。インフレを引き起こすため同氏が円を魔法のように生み出せば生み出すほど、市場は魅了された。投資家は1,000,000,000,000,000という数字よりも黒田氏の魔術に心を捉えられた。
 今や日本の国家債務の規模を表すにはゼロが15個必要になった。1000兆円というこの額は不気味だ。しかし国の借金が大台を突破したという報道から1週間たって、債券利回りは低下している。
 黒田氏の魔術はどういったものなのか。バーナンキ米連邦準備制度理事会FRB)議長は心底知りたがっているだろう。議長は、自分たちに不利と見なす財政や金融政策に抗議する債券自警団につきまとわれている。一方、黒田氏は2つの魔法を使って債券市場を従わせることに成功しつつある。1つはエコノミストが「金融抑圧」と呼ぶ手法だ。金融政策を通じて資金を民間から政府に移転させることを意味する。2つ目は公的債務 のマネタイゼーション中央銀行による国債引き受け)だ。
 もちろん黒田氏はそのいずれかを行っていると認めることはできない。最初の措置は日本国民の怒りを買うだろう。2番目はヘッジファンド格付け会社の集中攻撃を受ける。これまでのところ黒田氏はそうした目に遭っていない。同氏の魔法が解けずにいる期間が長ければ長いほど、安倍晋三首相が規制緩和という奇跡を成功させる可能性が高まる。
 見て見ぬふり
 巨額の債務に高齢化、政治的停滞に陥りやすい傾向。全ては日本のこうした現実を投資家がどれだけ長く見て見ぬふりをしたいか次第だ。人々の認識が明確になったとき、世界経済は史上最悪の債務危機に見舞われるだろう。日本の債務はドイツとフランス、英国を合わせた額よりも大きい。
 黒田氏の魔法が解けずにいるかどうか、全世界が強い関心を持っている。ヘイマン・キャピタル・マネジメントのヘッジファンド運用担当者カイル・バス氏は2010年以降、日本の崩壊を予想しているが、現在その思いを以前にも増して強く持っているという。
 黒田氏がマネタリーベースを2倍にすると4月に表明した後、国債利回りは大きく変動し、日本株式会社を揺るがせた。国債は銀行や企業、年金基金、大学、保険会社などが保有する主要な金融資産。しかしこうした中で保有者は国債エクスポージャーを減らすのでなく逆に増やした。
 黒田氏がはっきりとそう伝えたわけでないが、債券保有者は利回りの上昇を抑えることが全体にとって最善だとのメッセージを受け取った。こうした力が債権者(国民)から債務者(日本財務省)への巨額の資産再分配を加速させている。また、それがインフレ調整後の金利を一段とマイナスに押し下げ、政府の資金調達コスト低下に寄与している。
ATM
 マネタイゼーションについては繰り返しになるが、黒田氏は日銀が財務省の現金自動預払機(ATM)であると認めることはできない。しかし日銀の国債購入割合はかつてない高さとなっている。国債引き受けは故ミルトン・フリードマン氏のような経済学者が考え得る最悪のシナリオだ。だが高齢化の進む国が国内総生産(GDP)の250%に近づこうとしている債務を返済できるなどと、誰が本当に考えているだろうか。消費税の税率を現行の倍の10%に引き上げるだけでこの問題が解決できると誰が実際に信じているというのか。黒田氏の手法が正当化されると思われるのは、そのためだ。
 大失敗に終わる可能性も残っている。安倍首相が掲げる構造改革が行動を伴わなければ、黒田氏は史上最大のバブルを生み出しつつあることになる。債券自警団がカーテンの陰から、日本の魔法使いが本当は何をもくろんでいるのかを盗み見てパニックに陥ったなら、日本は壊滅的な打撃を受ける。今のところ黒田氏の魔法は効いている。それは驚くべきことだ。(ウィリアム・ペセック)
(ペセック氏はブルームバーグ・ビューのコラムニストです。このコラムの内容は同氏自身の見解です)

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