江草乗の「大人の物欲写真日記」

江草乗のプライベートな日常日記です。

窪田順生の時事日想

「窪田順生の時事日想」というブログに興味深い見解が述べられていた。
この筆者の指摘はまことに鋭い。他の記事も今読んでいるところである。

桜宮高校の生徒が、自分たちで記者会見を仕掛けた理由
Business Media 誠 1月29日(火)12時18分配信
桜宮高校バスケ部の主将が自殺した問題で、同じ学校の生徒たちが会見を開いた。その背後に“こすいオトナ”はいなかったのか
窪田順生の時事日想:
 先週、バスケ部主将が自殺した桜宮高校の運動部のキャプテンだった3年生たちが記者会見をした。
 「なぜ高校生の私たちが、こんなにもつらい思いをしなくてはいけないのか分かりません」
 「このまま自分たちの大切な後輩を残して卒業できないので、体育科として入学試験を行うよう求めるとともに、桜宮高校のすべての先生を人事異動で入れ替えないでほしい」
 こんなことを訴える生徒たちを見た“尾木ママ”こと教育評論家の尾木直樹さんが、「誰が仕組んだのかしら? 何かヘンすぎ」と背後で糸をひく人間の存在をにおわした。教育関係者はわりとよくこういう手をつかう。元教諭だけにピンときたのだろう。
 しかし、これに対して会見に出た女生徒のひとりが反論する。尾木ママのブログに「先生をかばうために会見したわけではない。自分たちが学校を大切に思っていることや、学校の良い部分も知ってほしかっただけ」とカキコミし、あくまで自主的にやったことだと主張した。
●黙ってみている“こすいオトナ”たち
 彼女の言葉に偽りはないだろう。生徒たち自身が市政記者クラブに会見を申し込んだのだということも分かっている。ただ、だからといって“黒幕”がいないのかというと話は別だ。尾木ママが示唆した“こすいオトナ”はハタから見て分かるような方法で子どもを煽らない。じゃあどうするのかというと、「黙って見ている」のだ。
 例えば1998年5月、スイス・ジュネーブの国連会議場で、日本からやって来た高校生たちが涙ながらに意見を訴えたことがある。学校の制服を着させられるのがつらい、それを拒否したら学校に行けなくなった、日本では子どもの権利が侵害されている、とかなんとか。
 桜宮高校の生徒たちと同じで、彼らも誰に命じられることもなく、自らの意志と足で国連本部までやって来て、意見を述べさせてれくれと直談判した。
 出国前にはわざわざ京都弁護士会で、メディアを集めて記者会見までやっている。誰に仕組まれたわけでもなく、自分たちの意志で申し込み、「しっかり意見を言ってきます」と鼻息荒く訴えた。
 こういう子どもたちを見て、全国紙は「子どもたちが欧州本部で制服問題を訴える」なんてちょっといい話風に報じたが、これにもやはりちゃあんと“黒幕”がいた。
 『週刊文春』が調べたところ、行動力バツグンの子どもたちの背後には、国際的なNGO(非政府組織)やら子どもの権利を掲げる市民団体がいて、有形無形のサポートをしていた。
 なんのことはない。制服に反発する子どもの背中をそっと押しながら、自分たちの政治活動に利用していた小賢しいオトナがいたというわけだ。
●「黙って見ている」方法
 こういう気質が、大阪の教育関係者には多い。
 分かりやすいのは、橋下氏が府知事になったばかりの2008年10月、第二京阪道路の建設予定地で立ち退きに応じない保育園があったので府が行政代執行をしたケースだろう。この園の畑では2週間後に「サツモイモ掘り」が予定されていた。
 記憶にある人も多いと思うが、ワイドショーやらで、職員らが「子どもたちの野菜を奪わないでください」なんて抵抗したり、踏み荒らされた畑を前にした園児が泣き叫んだりという映像が流れて、府には「芋掘りぐらいやらせてやれ」なんて抗議電話がじゃんじゃんきた。
 これに対し橋下氏は「園児の涙を利用した」と批判し、それにのっかったメディアは、園が代執行を妨害するために園児を動員したみたいに報じたが、これは事実ではない。そんな単純な戦法ではなく、「黙って見ている」という手段をとった。
 サツマイモは植えつけから収穫まで100日ぐらいかかるので、10月に収穫とすると5〜6月に種イモを植えたということになるのだが、ちょうどこの時期、園のオトナは分かっていたのに、園児たちに伝えなかったことがある。
 ここの用地話は昨日今日始まったことではなく、5年前から進められており、2008年4月には「所有権」が西日本高速道路会社に移転してしまったのだ。
 つまり、この保育園は、所有権がよそに移っていよいよ絶望的になってから、子どもたちに「希望」を埋めさせた。「秋になったらお芋掘りしようね」なんて言いいながら。
●小賢しいオトナは何もしていない
 教育者として最もやってはいけないことだが、この小賢しいオトナは何もしていない。「タネ」をまいて事態が進むのをただ、黙って見ていただけだ。
  桜宮高校生徒たちの周りにいるオトナもこれと同じことをした可能性が高い。
 確かに学校は会見のことは知らなかった。生徒をけしかけるようなこともしていない。しかし、桜宮高校の生徒の一部がTwitterで橋下市長に対して「殺すぞ」などとつぶやいているのは知っていた。こういう怒りに満ちた子どもがどういう行動を起こすのか、周りにいるオトナは予想がついたはずだ。
 そこで彼らがやったのは「黙って見ている」ということだった。所有権を奪われた土地で、園児に芋を植えさせたあの保育園のように。
 会見に出た生徒のひとりはこんなことを言った。
 「市長から大切な学校を侮辱され、多くの生徒が傷ついた。私たちの先生を奪わないで」
 先の制服問題を訴えた女子高生に、国連の委員たちはこんな言葉をかけたという。
 「われわれの国では、制服があっても貧しくて買えない子どもがいる。それに比べたら、あなた方は格段に幸せじゃないか」
 文化も背景もよく分からないよその国の人間でもオトナならば、道に迷う子どもにこれぐらいの言葉はかけられる。
 君たちが「傷づいた」というのも分かるが、まずは仲間の命が奪われたことや、大切な我が子を青あざだらけの遺体で迎えなくてはいけなかった両親の「傷」を思うべきじゃないのか――。こんな言葉を、なぜこの子たちの周りにいるオトナたちはかけてやらないのか。
 一昨年に起きた大津のいじめ事件も、のらりくらりとやってまだ最終報告書すら出ていない。この高校も入試中止ぐらいでは何も変わらない。
[窪田順生,Business Media 誠]

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