駅前再開発
近鉄河内松原駅の南側に、不思議な細長い空き地がある。
河内松原というのは、駅前再開発に失敗した典型的な例だと私は思っている。駅ビルにつながってるマンションがあり、駅まで徒歩１分なんだが、その分譲マンションの中古価格は暴落を続けて、たぶん７０平米弱の狭小３ＬＤＫが１０００万円前後で買えたはずである。いっぽうそこにはＵＲの賃貸も入っていて、つまり私はその区分がよくわからないのだが、同じ建物の中に分譲部分と賃貸部分があって、賃貸は月１３万くらいしていたはずである。だからもしも購入するなら７年も経たずにもとがとれるわけだ。しかし、その中古価格の安さにはウラがあるのかも知れない。
この細長い空き地、いったいどうやって利用したいいのだろうか。マンションを建てるにも三日月みたいな形になってしまう。
その空き地に隣接して、おそろしく古そうな昔の長屋がある。おそらくその長屋を取り壊して地上げして、この細長い土地をもう少し広い幅の空き地にできればなんとか開発の方向性が見えてくるのかも知れない。
河内松原というのは、天王寺まで１０分もかからずに出られるし、そこで乗り換えて梅田まで出るのにも時間が２０分もかからない。この駅前のマンションに住んでいれば３０分ほどで梅田に出られるのだ。
そんな便利な場所なのだが、なぜか地価が安く、家賃の相場もマンション価格も安い。知らずに飛びつく人もいるかも知れない。しかし住んでみればその雰囲気に絶望するかも知れない。だってここは「河内」という大阪のディープな世界のど真ん中なんだから。
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