[旅行」長崎・松江・尾道
地方の歴史ある都市が好きだ。旅行をして訪れると、クルマをどこかに置いてからゆっくりと街を歩くことが多いが、そうした街の魅力は歩かないとわからないからである。
先日、母が老友たちと一緒に長崎に行った。お土産はやはり福砂屋のカステラだった。
長崎には自転車で２回、クルマで２回訪れている。泊まったのは長崎県立のＹＨである。（一度だけ県立ＹＨが満員で別のところに泊まったことがある。）市電の一日乗車券を持ち、歩いていろんなところを回ったものである。蛍茶屋にあった銀嶺というレストランは今もあるのだろうか。店内にいっぱい掛け時計が飾ってあった。諏訪神社の英文のおみくじもなつかしい。
クルマで訪れたときは、野母崎まで足を伸ばした。高橋治の小説「別れて後の恋歌」の舞台になった場所である。小説の中に登場する男女が逢い引きの場所に選んだのは、最近上陸ツアーで有名になった軍艦島である。島原半島を回って、島原の乱の原城にも寄った。
松江には夫婦で二度訪れている。彩雲堂という店の「若草」というお菓子が気に入っていつもお土産に買っていた。松江城や小泉八雲の旧宅などもいいが、何より街の雰囲気がいい。歩いて全部回れるような手頃な大きさの地方都市が自分のお気に入りなのだ。
尾道にも３度行っている。やはりここも歩いて回るのがいい。しかし、尾道の場合、景観をぶちこわす大きな建物が次々とできてしまってちょっと悲しかった。そして、入り組んだ路地裏の奥のところにあるような家を建て直すときにどうするのだろうかと思ったのである。
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