江草乗の「大人の物欲写真日記」

江草乗のプライベートな日常日記です。

消えてゆく銭湯

 自転車で前を通ったときに、そこにあるべきものがなかった。そう、そこに本来あったはずの銭湯の建物が消え失せて、そこには21台分の舗装も真新しい駐車場が出現していたのである。その銭湯は、実は中学の時の同級生の家がやっていた。私は実家が銭湯というのがうらやましくて仕方がなかった。秘密の覗き穴が作ってあって、女湯がのぞけるようになってるのではないかなどという妄想を抱いていたからである。そう、小学校の時も銭湯の息子が同じくラスにいた。銭湯経営というのは、まだ家に風呂がなかったころは普通にどこにでもある商売だったのだ。その銭湯も、すぐ近くに広大な市営住宅がかつては存在した。その市営住宅にはもちろん風呂がなかったので、その住民は銭湯を必要としたのである。その市営住宅が14階建ての巨大な高層住宅になって、もちろんその各戸には風呂があるわけで、銭湯が役目を終えたのも時代の趨勢だろう。しかし、高層住宅が建ってからはかなりの時間がすでに経っている。ということはほとんど客が来ないままに銭湯は存続し続けたということだろうか。そこにはどういうお客が来ていたのだろうか。駐車場の奥には、真新しい家が建っていて、そこにはそのもとクラスメイトの苗字が表札にかかっていた。ということは今もそこに住んでいるのかも知れない。銭湯はおそらく赤字だっただろうから、それが駐車場になれば少なくとも21台分×15000円(このあたりの青空駐車場の相場)くらいなんだろうが、少なくともマイナスではない。
 その銭湯跡地から道路を隔てた向かい側にはファミマがある。コンビニ経営というのがそれほど利益の出るビジネスであるとは私は思わない。こんなのはもうかるのは胴元だけで、それぞれの店は借金だけを背負わされて廃業やむなしなんだろう。オレの住む市内のコンビニは入れ替わり立ち替わりが激しい。駅前通を今日自転車で走ると、それまであったコンビニがいつのまにかつぶれて、老人相手の詐欺ショップになっていた。朝から老人が長い行列を作っていたので、100円でくだらないものを配って、老人たちを熱狂させて最後に50万円のふとんでも売るのだろう。まあだまされる老人たちもヒマなんだしゼニがあるのでそういうことになるのだが、そんなゼニがあるのなら株式投資でもやれよと言いたい。もっともすぐに負けてすってんてんになるんだろう。


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