夏期講習

　夏期講習の自分の担当科目が終了した。今回は高校二年生の漢文を教えたのだが、漢文ほどセンター試験で点が取りやすい科目はないとつくづく思う。こんな単純な知識だけで問題が解けて７点も８点も（一問あたり）もらえるというのはかなりおいしい。それなのに多くの受験生は喰わず嫌いなのか漢文を放棄している。再読文字すらほとんど言えない生徒もいる。もっとも駿台生のうちで古文の係り結びがちゃんと理解できてる者は７割しかいなくて３割は一年間予備校にいたのにわからないままだということを、センター試験の研究会で教えてもらったのだが。受験生のうち半分くらいはおそらく全く勉強しないで受験してるような気がする。実際の所、大学の４割は定員割れなんだし、これからもっと定員割れの大学は増える。定員割れということは、分数ができなくてもろくに文字が読めなくても入れるということである。幼稚園がふわさしいレベルのまともに社会生活を営めない傍若無人なヤツラも入るということである。全く嘆かわしいことである。大学のレベルが一定水準以下のところはどんどん取りつぶしていってくれ。ろくに勉強もしない馬鹿を大学に行かせて、親がその馬鹿の授業料を負担させられるためにさらに貧富の差が開くということがわからないのだろうか。入学試験の偏差値レベルの低いところほど、親の収入レベルも低い。そういう大学は貧困の拡大再生産に役立っている。馬鹿な親ほど、そんなところに入っても意味がなく、てめえの馬鹿息子が大学でただ遊びほうけてるだけなのに「息子を大学に入れた」と満足する。だから日本の大学教育はますますダメになったのだ。国立大の授業料は無償にして、貧しくてもやる気のある優秀な人間を集められるようにするべきだ。

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