江草乗の「大人の物欲写真日記」

江草乗のプライベートな日常日記です。

不平不満な人たち

 学校のそばの道路というのはどこも朝には混雑する。生徒というのはたいてい「遅刻ぎりぎり」の時間にやってくるからだ。そして歩道をいっぱいに埋めて一斉に校門を目指す。これは日本中の学校で見られる朝の風景である。もしもその歩道で逆方向に歩こうとするなら怒濤のような人の洪水に逆らって歩くことになるからかなり困難である。しかし、それを「じゃまだ」「歩きにくい」と文句を付けてわざわざ学校に抗議の電話をすることが果たして正当な権利の行使だろうか?
 そこに学校が存在し、そこに通学する生徒が存在する以上、周辺道路が混雑するのは必然であり、その混雑の時間帯にその歩道を歩いて逆方向に自分が移動したいと思うことは、かなりの困難を伴うことは自明の理である。それに文句を付けるというのは例えばラッシュアワーで道路が混雑してるのを警察や自治体に「混雑をなんとかしろ。オレは急いでるんだ!時間が掛かるじゃないか」と言いがかりをつけてるのと同じである。しかし、世の中には自分一人が世界の中心だと勘違いしてる人が多く存在する。学校は100年前から存在するのである。そこに学校がある以上、朝は生徒が大挙して歩く。しかしそれはほんの20分ほどのことである。
 学校の近所の道路には住民の違法駐車のクルマが両側にぎっしり駐まっている。悪いのはクルマを駐める住民である。しかたなく生徒は通学時に道路のど真ん中を歩く。するとクルマがど真ん中をクラクションを鳴らしながら突っ込んでくる。「生徒が道路のど真ん中を歩いてじゃまだ!」と抗議の電話が来る。しかし、本来ここで抗議されなければならないのは、周辺道路を車庫代わりに平気で一日中クルマを駐めている横着な住民たちである。ただ、「生徒の通学のじゃまですから」と学校が警察に通報することはない。周辺住民と仲良く共存してやっていきたいのが学校側の考えだから、わざわざケンカする必要はないと思ってるのだろう。