題名にだまされたぜ!
「笑うに笑えない大学の惨状」という本を読んだ。高校3年の担任をしてるので、何か参考になることがあるかと思っていたし、何か私の知らないことが書いてるのかと思ったからである。しかし読んでみてかなり失望した。大学の惨状について触れてるのはほんの少しで、しかもそれは新聞で報道されてる程度のことであり、この著者が実際にFランクの大学に足を運び、そこの学生たちと話をして、あるいは学生の姿をよく観察して書かれたものではないのである。この著者は実際の大学の惨状がどれほどなのかということについて、本を書いてる割には私よりも全然知らないのである。あるいは「そんなこと書かないでくれ」と大学から止められたのかだが。
この本の後半部分は多様化する入試制度の解説に終始している。そんなことは高校の現場で進路指導の実務を経験していれば自然にわかることである。知らなかったら進路指導はできない。
おそらく私同様にこの本の題名に興味を持って読んだ全国の高校教諭はかなりの失望を味わったはずである。そして本当に読んでもらわないといけない「Fランク大学に我が子を入れてしまう親たち」には、この本はその無意味さを伝えるインパクトに欠けている。
じゃあこの本の本当の中味はなにかというと、受験生の親たちに「大学入試はこんなふうに変わりましたよ」と説明してる、その程度なのである。
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もしも私がこういう題名の本を書くならば、Fランク大学への潜入調査や近隣住民への取材、そして就職現場での企業の方々への取材、誤字だらけの情けないエントリーシートの実物などを紹介して、ちゃんと「惨状」を伝えるものにするだろう。
こういう本もあるのか。
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