阪急電車 - 江草乗の「大人の物欲写真日記」

　阪急今津線には何度か乗ったことがある。高校生の時に「歩こう会」というサークルがあって、それは毎月一回くらい近隣の山なんかを歩くという行事だったのだが、それに私は欠かさず出席していた。高校１年の時に関西学院大学から甲山に登るというコースを歩いたことがあって、その時に今津線に乗ったことを覚えている。関西学院への道は、甲山を背景にしたとても美しい道だった。借景式街並みとでも言えばいいのだろうか。いかにも日本的であった。
　自分の記憶では、今津線は西宮北口の駅で平面交差していて、宝塚方面から来た電車はそのまま今津まで走っていたと思う。そこで阪神電車に乗り換えることができた。
　かんべむさしの「決戦日本シリーズ」という小説では、その阪神今津駅のところで阪神と阪急の線路がつながっていて、日本シリーズで阪神と阪急が対戦して勝ったチームの凱旋列車がそこから乗り入れるというストーリーだったと思う。今は西宮北口駅が大幅に変わってしまってこの可能性はなくなったのだが、それよりも阪急が球団を手放して、そして阪神阪急が合併するなんてことまで起きるのだからわからない。
　阪急電車という、首都圏の方々には全くなじみのない私鉄を宣伝してくれた映画「阪急電車」を見に行く機会はなかった。ＤＶＤでいずれ観てみようと思っている。