センセイの鞄

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　先日、ブックオフの１００円コーナーからこの本を救出した。ハードカバーで１００円というのはなんだか申し訳なかったのである。すでに読んでいた本だが、好きな本は手元においておきたいと思って入手しておいたのだ。もっとも誰かにあげるかも知れないけど。老教師と、その元教え子との心温まる交流からはじまるせつない恋愛のお話である。あと３０年くらい先に自分にもこんなことが起きるかと思いつつ・・・

センセイの鞄 (文春文庫)

　映画ではヒロインのツキコさんを演じたのは小泉今日子だったっけ。小泉今日子のファンなのでますます、自分にもそういうことがあればとくだらない妄想をしてしまう(^^;)　そんなことを思うと妻から「くそじじい！」と罵られそうである。（この部分の意味がわかるのは、この作品を読んだことのある人だけである）その素敵な場面があるのかどうか、残念ながらまだＤＶＤはみていないのである。映画館にももちろん行ってなかったし。
　その小説を、なんと劇画にしていた作品があったのだ。これは買わないと・・・

センセイの鞄 1 (アクションコミックス)

　谷口ジローには「坊っちゃんの時代」というシリーズがあって、これは近代文学史の主要な部分をマンガにして登場人物を絡み合わせたという点で珠玉の名作である。

『坊っちゃん』の時代―凛冽たり近代なお生彩あり明治人 (アクションコミックス)

　個人的にはこの第二部「秋の舞姫」が好きだ。海軍の広瀬武夫中佐の協力で胸の病で苦しむ遊女を救い出すエリスの活躍には笑ってしまう。そこには近代文学を愛する者の夢が詰まっている。漱石や鴎外、二葉亭四迷がまさかこんなだったとは思えないが。

『坊っちゃん』の時代 (第2部) (双葉文庫)

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