江草乗の「大人の物欲写真日記」

江草乗のプライベートな日常日記です。

父と暮らせば35(父の仕事)

 「父と暮らせば」シリーズをまとめて読む

 考えたらこのシリーズを更新するのは半年ぶりくらいである。
 父が商売をやめた。クルマを運転するのをもうやめるのだという。考えたら父ももう80なのだ。自分の判断力が鈍ったことを自覚していて、いつまでのクルマを運転し続けるのは無理だと判断したのだろう。それで果物を仕入れにいってる卸売り市場に取引をやめることを父は伝えに行って帰っていた。実は数日前に父は私に「商売を辞めようと思うこと」「クルマをもう車検に出さないこと=廃車にすること」などを相談してきたから、この日が来ることは予期していたが、父は自分の身体の衰えを意識して、引退の日を決めたのだと思う。
 自動車を運転していることは少し心配だった。ちゃんと保険には入ってるけど、とっさの判断力などが衰えてきてる父が、事故を起こしたらどうしようかということは気になっていたのだ。車の運転をやめるということは、その心配だけはとりあえずなくなったということになる。
 父が卸売市場に毎朝出かけていた頃は、私が出勤するときにはもう出かけた後だった。それがだんだん出かける日が減ってきて、最近は毎朝家にいるようになった。「注文がないから・・・」そう、父は電話でお客さんの注文を受けたときにだけその果物を仕入れにいっていたのだが、その注文もだんだん少なくなって、そのために早起きして仕入れにいったり、クルマを維持したりするのが割に合わなくなってきてしまったのである。そういうわけで父は商売をたたむことにしたのである。
 でも、父はまだ身体が動くから働きたいという。働ける場所があるならそこに出かけたいという。しかし、80の老人を雇用する場所がどこにあるだろうか。もう後は引退して余生を過ごすことしかない。少なくとも父の身体はもうこれ以上の無理には耐えられないだろう。
 昨年に心筋梗塞で倒れたこともあって、薬が手放せない父は食事の後で数種類の医院でもらってきた薬を飲む。それが切れるとまずいということなんだが、その大量の薬がそれぞれどういう働きですべて必要なのかというと、専門外の私にはわからない。ただ、血圧が上昇しすぎると心臓に負担が掛かるということで、血圧を下げる薬が出ていて、そのせいで父は家にいるときは横になってることが増えたのである。日曜日などに外出するときも、疲れたときは座って落ち着くまで待つのだという。それでも元気に日曜日には出かける。9月14日には岸和田までだんじりを見に行くということで私は駅まで送ってきたのである。
 そうして外出すること、いろんなものを見てくることを父は「家にいても退屈だから」と言う。父にとっては商売も退屈しのぎのひとつだったのだろうか。家にいて私と一緒に暮らしていれば毎日の食事や身の回りの世話などの憂いはない。お風呂に入る順番も、息子たちは自分が入ったあとで「おじい、風呂!」とちゃんと声をかけてくれている。
 クルマがなくなると、日常の足を何にすればいいのだろうか。自転車だろうか。しかし、自転車で転ばずにいつまでも走れるのだろうか。お年寄りは自転車に普通に乗れるのだろうか。自転車で倒れずに走るという能力、平衡感覚は年齢と共にどうなるのだろうか。
 息子たちが乗ってるようなママチャリを、父は「重い!」という。ということは、父のために軽くて扱いやすい自転車を手に入れなければ・・・と思うのであった。
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