ジョイントコーポレーション
新興不動産の銘柄にジョイントコーポレーションという企業がある。ここの物件がとにかくバブリーである。熱海の駅前にタワーマンションを平成２２年竣工予定なんだが、とにかく豪華である。３億円近い部屋もある。そんなものを計画したときと今とはすっかりと状況が変わってるのに、今更どうしようもないのである。株価はこんな状況だ
そのジョイントが今日、１Ｑの決算を出した。決算書を見て思ったのは、キャッシュフローの減少である。売り上げが激減してるのにキャッシュフローがない。このまま逝くとどうなるのか。先日倒産したゼファーなんかがまさにそういう状況だったなと思う。短期借入金は大幅に増加している。家計の不足をサラ金から借りてしのいでるような家庭があればかなりやばいけれど、そんな状況なのだ。果たしてこのマンションが入居開始になる平成２３年３月に会社が存続できてるのだろうかと私は心配する。こんな自転車操業でいれば、いつかはキャッシュフローがマイナスになる。だったら在庫を大幅値引きしてたたき売りすればいいのか。それもまた大きく原価割れした状況であり、ただの延命治療にしかならない。また、今期は新規の仕入れを行わずに在庫を圧縮する方針のようだが、在庫の評価から考えてその方針ではすべての在庫を売り切ったとしても年内に期限が来る借入金を償還できない。そうなると借り換えしか残されていない。たたき売りすれば手元に現金は手にはいるが、それは自分で自分の首を絞めることにつながる。
だったら空売りしたらいいのかというと、みんな同じコトを考えるのか空売りされすぎているのである。それで株不足になって、空売りすると逆日歩というのを払わないといけない。それが一日３円とか１．５円とかなのである。今日は水曜日だから、昨日から今日に持ち越した空売りには４．５円の逆日歩がついてしまったのである。そういうわけで売るにも売りにくい。そこを狙って今日はなぜか大幅上昇、いわゆる決算前のだまし上げというヤツで、こういう動きをするときは決算がたいていクソなんだが、かといって上昇してるのを売るのも勇気がなく、結果としてチャンスを逃したのか、あるいは君子危うきに近寄らずなのかはわからないけど、ひどい決算だったことはたしかである。黒字予想が一転して赤字転落、不思議なのは１Ｑで６億の赤字なのに、通期なら５８億という予想を変えてないことだ。まあ通期予想で赤字にしてしまったら銀行からゼニを貸してもらえないのでそういうことかも知れない。ＣＡＮＯＮにＴＯＢしてもらって倒産危機を免れたトッキだって、四半期では赤字でも通期では強引に黒字予想していたからなあ。
ジョイントの馬鹿事業としては京都駅南側の再開発もある。八条口側の広大な土地に大型商業施設を開業予定だったらしい。なんでも来年３月に開業の予定だったのが、入るテナントもなくて延期になっているとか。工事そのものが中断してるのじゃなかったかな。考えたら京都駅は伊勢丹が一人勝ちして他の百貨店とかみんな撤退したわけで、そこに進出しても果たして勝算はあるのだろうかと思うし、テナントが集まらないのもよくわかる。だって京都駅の南側は今だって人の流れなどないし、そっち側に無理に人を引っ張ってくるのはよほどのことだと思うからである。駐車場が全部タダとかなら集客できるかも知れないけど。熱海のつるやホテル跡地に大規模商業施設を作るヤツも、工事中断してるらしい。地元ではみんな知ってるとか。
さて、新興不動産はどこもかなりダメージを受けていて、これからも退場する企業が続出するだろう。さて、ジョイントは生き残れるのだろうか？
追記：生き残れなかったジョイントはついに私の予想通りに倒産した。詳しくは５月３１日の言いたい放題日記をごらんになって欲しい。
(←ブログランキング投票ボタンです。低迷しています！５０位は維持したいので冗談ででも押してくださるとめちゃんこ嬉しいです。m(_ _)m ）
(←ブログランキング投票ボタンです。７／21 20:15現在で56位です。かなり回復したけどなんとか５０位以内に入りたい！）
 |
恋人にはマウスを贈ろうキャンペーン中！ 激安メモリを買うなら上海問屋
windowsＸＰプレインストールのノートパソコンがたったの３万で買える！
格安価格で本を書う
激安中古パソコンはこちら江草乗にメールを送る人はここをクリック 江草乗応援プロジェクト
