江草乗の「大人の物欲写真日記」

江草乗のプライベートな日常日記です。

花菖蒲が咲いています

exajoe2008-06-01

 アヤメとカキツバタと菖蒲、この三つの違いについて、説明を受けた時は納得するのだが結局忘れてしまって、どれがどれなのかよくわからなくなる。堺市に白鷺公園というところが大阪府立大の近くにあって、そこにきれいな菖蒲園があるということでお買い物に出かけたついでに少し写真を撮ってみた。花の写真を撮る変なオッサンになったのである。この日記はいちおう「写真日記」なのでたまにはこうして取材もするのである。スクーターをとばして花の写真を撮りに行く変なオッサンである。
 さて、この花菖蒲というのは日本産の園芸植物ということである。野山に自生する野生種の花が小さいノハナショウブを品種改良して来た歴史はなんと江戸時代さかのぼるという。品種改良していろいろ工夫するなんて文化がそんな昔にあったなんて驚きである。江戸時代というのは文化的にはひとつの頂点であったといつも思うのだが、西洋的な価値観が入ってこない中で日本独自の定向進化を遂げてきた先にあった一つのパラダイスであったというのが私の率直な感想なのだ。あの時代、無宿人(今で言うホームレス)を集めて、職業訓練を施す施設もあったのだから驚くべきことである。世界にそのような国が他にあっただろうか。葛飾区の堀切菖蒲園の歴史は江戸時代にさかのぼるのである。(そうそう、堀切菖蒲園は入場無料である。)

 この花菖蒲はなんでも2000種類くらいあるそうなのだが、いちおう大きく分類してみると改良が行われてきた地方の名称を取って、江戸系、伊勢系、肥後系、長井古種、種間交配種、外国系の品種などがあるそうである。きっとマニアな方には、見ただけでその品種名がわかるのだろう。詳しく知りたい方は加茂花菖蒲園のWEBサイトにある説明が充実しているから参考にすればいい。この白鷺公園内のものは、一番最初の「小町娘」みたいに名前が表示されているわけだが、とても覚えきれないのである。この小町娘というのは今回写真を撮った中でもっとも気に入ったものである。だから冒頭に配置したのである。江戸時代に多くの園芸マニアの人がこの品種改良のチャレンジしていたわけだが、メンデルの法則も知らない人たちが独自の研究でもしかしたらその世界に近づいていたのかも・・・と思えばなんだか不思議である。日本文化というのは奥が深い。しかもその文化は遊びのための文化なのだ。日本が今ゲーム大国なのはきっと日本文化の伝統に「遊び」というものが根付いてるからなんだろう。

 後で写真を見て気がついた。黄色がない!黄色が。そう、真っ黄色のものがけっこう目立っていたのだ。色の基本は白、濃紺、そして白と紺が適度に混じったもの、白い花びらの中に筋のように紺色が混入したもの、薄い紺色から濃厚な紺色まで実に様々である。真っ白というのもなんだか清楚な感じがしていい。しかし、こういう品種改良の世界というのは趣味ではまりこんでしまうとどれだけの時間が費やされるのだろうか。この世にはいろんなマニアというものがあるわけだが、園芸マニアというか園芸オタクというのもまた業の深い病であるような気がする。もっともそれは時に実益を伴うわけで、それ自体はもしかしたら利益追求の手段かも知れないのだが。

 ネットで検索してみると、各地に花菖蒲の名所はたくさんある、たとえば長崎県の大村公園には30万本の花菖蒲があるという。そんなのに比較すればこの白鷺公園なんて子供だましのように少ないのだが、でも無料で市民が誰でも入って近くによって楽しめるというところがいい。そこで私が思うのは「盗難」である。もしもこういう無料の公園が中国にあったとして、果たしてたくさんの花は無事だろうか? もちろん日本でもこういうものが夜間に抜き取られるなんて窃盗被害が絶対にないとは言えない、見ているとなぜか生えてるべき場所に生えてないものに出くわす。これって盗まれたのじゃないかとも思う。そんな光景にも少し遭遇したのである。

 最後の写真のもの、これは自分でわざと「これってぶさいくな花だよ」と思って撮ったのだが、なんとも言えない色合いである。こういうのはなんといえばいいのか。しかし、こういうものがどんどん造られる中で、品種改良が進んでいくのだろう。無数の試行錯誤の末にやっと手に入る一つの宝物を手に入れるためにみんな必死になるのである。

投票ありがとうございます。(←ブログランキング投票ボタンです。6/1 22:36現在で45位です。ありがとうございます!!!!)


楽天カードに入会すれば2000ポイントプレゼント。ENEOSカードは特典いっぱい!
恋人にはマウスを贈ろうキャンペーン中! 激安メモリを買うなら上海問屋
windowsXPプレインストールのノートパソコンがたったの3万で買える!
格安価格で本を書う      激安中古パソコンはこちら
江草乗にメールを送る人はここをクリック      江草乗応援プロジェクト