江草乗の「大人の物欲写真日記」

江草乗のプライベートな日常日記です。

英語教育について

 5/27の日記に小学校の英語教育について書いた。こんなふうにして英語教育がダメになっていくのはおそらくは英語教師の質にもあるのだろうと私は思っている。そして小学校で英語をやるようになればますますいい教師は足りなくなってしまう。
 英語が本当にできる人は医師になったり弁護士になったりエンジニアになったりしている。これが今の「受験勉強」というモノの結果であり、それが日本の産業立国を支えてきた。商社マンとして世界で活躍してきた日本人の英語力が劣っていたはずがない。多少傲慢な言い方だが(笑)、私の出身の高校で実際に英語教師になった人の中で、大学受験の時点で私よりも英語が良くできた人はたぶんいないような気がする。
 私よりも英語が良くできて大阪外大に進んだ女の子は、就職してOLになった後に医師の妻になった。そう、彼女は英語教師にはならなかったのである。他にも英語の良くできたヤツは居たが、医学部に入った者も多かった。当時その高校で学年席次がヒト桁台だった者はみんな東大や京大に進んでいる。京大に進んだ者の中で、教師になったのは私一人である。私はもしかしたらそうした受験エリートたちの中の「落伍者」の一人なのかも知れない(笑)。
 教育に必要なのは「英語だけができる」という能力ではない。それを私は高校の時の恩師から感じていた。私の一番お世話になった先生は古典を教えていたが、なぜか英語が得意だった。また英語の教師には漢詩をたくさん覚えていて暗唱できる方が居た。私は古典教師から英語を教わり、英語教師から漢詩を教わった。少なくとも彼らがすぐれた教養を身につけていたことは確かなのだ。
 果たして、粗製濫造の小学校英語教師たちが子どもにどんなことを教えてくれるのか。私はあまり期待していない。学級崩壊の中で満足な授業ができるとは思えないからである。
 高校の時の自分はきっと教師には恵まれていたのだろうと思う。塾にも予備校にも全く行かなかったが、ちゃんと頼りになる教師は居たし、参考書や問題集だけでちゃんと受験勉強はできた。あの頃の大阪の公立高校は、ちゃんと伝統が守られていたし、一つの高校に30年勤めてるような名物教師たちがたくさんいて、その高校の伝統を支えていた。それを破壊したのは、格差解消のために行われた強制的な人事異動である。高校にはある程度の格差が必要だと私は思ってる。そうでないと志望校が決まらないし、教育の効率も悪くなる。いろんな公立高校があってもいいじゃないかと私は思うのである。
 かつては京大に30人くらい合格した母校も、今はせいぜい2,3人だ。現役がゼロという寂しい年もある。もちろん入学してくる生徒のレベルも変化したのだろう。しかしそれ以上に大きいのは、受験のノウハウを持っていた教師が公立高校には少なくなってしまったことではないのか。今のような待遇では本当にやる気と能力のある人は私学や予備校に流れてしまうのが現実だと思うのである。
 公立の凋落の陰で私学にはいい生徒も教師も集まった。これも事実だろう。そんなひどい人事異動をされるよりは、じっくりと生徒を教えることのできる私学の方がいいに決まっている。橋下知事はそうした現実をどう理解してるのだろうか。知事の母校である北野高校だけをスーパーエリート校にしようとしてるのだろうか。それ自体、私は否定しない。もしも北野がスーパーエリートハイスクールになれるのだとしたらそれはそれでいい。そこでレベルアップした教師たちがやがては大阪の教育を変えてくれるかも知れない。それには30年くらいの月日がかかるだろうけど。 

投票ありがとうございます。(←ブログランキング投票ボタンです。5/25 22:36現在で46位です。ありがとうございます!!!!)


楽天カードに入会すれば2000ポイントプレゼント。ENEOSカードは特典いっぱい!
恋人にはマウスを贈ろうキャンペーン中! 激安メモリを買うなら上海問屋
windowsXPプレインストールのノートパソコンがたったの3万で買える!
格安価格で本を書う      激安中古パソコンはこちら
江草乗にメールを送る人はここをクリック      江草乗応援プロジェクト