江草乗の「大人の物欲写真日記」

江草乗のプライベートな日常日記です。

受験勉強試論

exajoe2007-09-01

 9月1日になったのだが、週五日制のせいで始業式は9月3日という学校が多く、日本の多くの学校ではまだ束の間の夏休みが続いているのである。この夏休みの最後に控える最大のイベントは「宿題の陥穽」である。今「完成」と書こうと思ってなぜか「陥穽」と変換されてしまったのだが、まさに「陥穽」と呼ぶにふさわしい状況なのであえて「陥穽」のままにしておいた。そもそもなぜ宿題をやらないといけないのか。みんなその意味をちっとも理解していないのである。 
 宿題は頭の調子が衰えないように休み中も継続してお勉強するために必要なのであり、それはスポーツ選手がトレーニングを欠かさないのと同じことである。私のように超人的な記憶力を持つマニアックなおっさんにはこういうものは不要なのだが、通常の能力を持つ普通人にとっては日々の努力がかなり重要となる。忘れる以上に覚えないといけないからである。しかし私の次男はその価値を全く理解せず、まだ感想文が書けてなかったりするわけである。どうしてこの時期にそんなにも残ってるのだ。
 学習によって得られる知識の多くは「短期記憶」として脳の中の記憶領域にしまい込まれる。繰り返し学習するということは、その短期記憶が少しずつ長期記憶へ変化していくという効果があるわけだ。勉強したばかりの知識はそれが重要であるか否かを問わず、すべて短期記憶の領域に格納される。その格納された知識は、使わなかったら自然に削除される。つまりこの短期記憶というのはキャパシティがそれほどなく、入りきれない分はどんどん溺れ落ちてしまうのである。たとえば単語集をシコシコと用いて毎週20個の単語を覚えたとする。その勉強が無意味なのは、次の20個を覚えた時点で前の20個は忘れられてしまうからである。そういう無意味な20個の記憶を勉強と勘違いしてる人が余りにも多い。どうすれば覚えたことを忘れないか。どうすれば短期記憶から長期記憶への質的転換を起こすことができるのか。
 それを説明するための論考を書こうと思いつつ、この夏も過ぎてしまった。「受験勉強試論〜なぜいくら勉強しても成績が上がらないのか」というテキストを早く書いて、世の受験生諸子ににアドバイスしてやらないといけない。

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