江草乗の「大人の物欲写真日記」

江草乗のプライベートな日常日記です。

「夢を与える」綿矢りさ

 この本を読んだ。 

夢を与える

夢を与える

 何とも言えない読後感の悪さが残った。読み返したいとも思わないし、作品の深みなんてものもない。そこにあるのはただ無惨に投げ出されたできそこないの物語だけだ。この程度の作品のために4年間も掛かったのか。と私は酷評する。瀬尾まいこ島本理生といった作家を私は愛読してるが、彼女たちの作品と比べるといかに作中人物が魅力に薄いことか。そう、なにも残らないのだ。後に残るのは何とも言えないやりきれない無惨さだけなのだ。どういう意図があってあなたはこれを書いたのか。何を伝えたかったのか。
 これから読む人のためにネタばらしはしない・・・と言っても、こうやって酷評すれば読む人も減るだろうが、私はあえて言う。読まなくてもいいよと。
 もしも私が高校生で芥川賞をもらい、それから京都大学に入学するという人生を送っていれば、おそらく毎日のように書いて書いて書きまくっただろう。書きたいことは山のように湧いてきたからだ。あの頃の自分はいろんなテーマについて書きたいモノを持っていた。手紙を書くのが好きだった自分は当時手紙をやりとりした女の子宛に便せん何枚もの長い手紙を始終書いていた。そこに文芸評論を書き、文化論を書き、相手への思いを綴った。そうやって自分は過ごしていた。書くことが自分の生活でありすべてであった。私は綿谷りさに言いたい。こんなつまらない物語しか書けなくなったいま、それでもあなたは創作を続けるのか。私の書いた唯一の長編小説「イノコ」の方がはるかに面白く、そして確実に泣ける。

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