江草乗の「大人の物欲写真日記」

江草乗のプライベートな日常日記です。

ブックオフ

 中3の姪(姪2号)が自転車で我が家に来て、ブックオフに連れていって欲しいという。姪だけで我が家に来たのではなく、高2の姪1号と妹と3人で来ていて、その中で姪2号だけが「ブックオフに行きたい」と言ってるのである。妹も姪1号も、つき合いたくないという。その理由は、姪2号がゆっくりと本を選んでいるのでつき合いきれないというのだ。それで長時間ブックオフで我慢できる人ということで私が指名を受けて、クルマで姪2号を連れていくことになった。そこで私と姪2号は結局2時間近く過ごしていたのである。私はいろんな本を読み、姪2号は100円ものばかり5冊買った。私が読んでいたのは

である。関東大震災(本の中では関東地獄地震と呼ばれる)が起きて無法地帯になった関東地方を舞台にしてたくましく暮らす人々と、バイオレンスジャックという異形のキャラが主人公なんだが、この作品は一つの流れの中に位置づけられる。そこに描かれるのは暴力だけが支配する極限的状況である。
 この作品には先行作品が存在する。それはマガジンに連載されながら全く人気が出なかったので一年で打ち切られた次の作品である。
聖マッスル  上巻

聖マッスル 上巻

 当時、この作品の持つ世界観や主張は、全く読者層の子どもたちの理解を超えていた。もしもマガジンの読者層がもっと高ければ違った展開もあったかも知れないが、この作品はいつも読者の人気が最低だったという。早すぎたがゆえの悲劇と言うべきか。
 そして、バイオレンスジャックの後に登場した作品は誰もが知ってるこの作品である。
北斗の拳―完全版 (1) (BIG COMICS SPECIAL)

北斗の拳―完全版 (1) (BIG COMICS SPECIAL)

 つまり「聖マッスル」→「バイオレンスジャック」→「北斗の拳」という流れがあると私は思うのだ。
 私は「聖マッスル」が「北斗の拳」に劣るとは思わない。しかし、あまりにもその登場が早すぎたのである。そして「バイオレンスジャック」が「北斗の拳」の先行作品であるというとらえ方は永井豪の熱烈なファンからの反論を受けるかも知れない。ただ、私はどちらの作品も好きだ。永井豪の作品はほとんど読んでいるし、「ハレンチ学園」や「あばしり一家」の熱烈なファンでもある。「オモライくん」や「スペオペ宙学」という問題作品も所有している。北斗の拳の壮大な世界の一つのモチーフとして、バイオレンスジャックに描かれた無法地帯の関東地方があったとしてもおかしくないだろうと思う。


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