日興ショックは起きるか２

　日興ショックは起きなかったことになっている。でも、本当に起きなかったのか。日興コーディアル株は１４１９→１２１９円と２００円も下がった上に、比例配分で８０万株ほどしか約定していない。引け際には６０００万を超える売り注文が殺到していたわけで、そのうち首尾良く売れた人はたったの８０万株ほどなのである。誰も脱出できないままに、値段だけが下がったのである。明日も当然ストップ安するだろうし、明後日もするだろう。いったい何日連続で下げるだろうか。信用取引してる人は来週までになんとか脱出しないといけないからいくらであっても売りたいと思うだろう。監理ポストから生還しがたいと考える人はとにかく売るだろうし。時価総額にして１兆３８００億円あった株は、一気に１４％もその価値を失ったのである。日興コーディアルは日経平均採用の２２５銘柄の一つである。ここを組み入れてるファンドや投資信託も多い。当然そういうところも売ってくるのである。そういうところはより機械的に「損切り」してくるのである。その売りを誰が止められるのか。
　今日２００円近く後場だけで暴落した日経平均は、タイ株式市場の暴落が引き金になったという。さて、そうなるとここまで上げてきた日本株はしばらく利食いによる調整局面になるのだろうか。
　日興ショックは明日からが本格的のような気がする。ＬＤショックと違っていきなり死亡じゃない。売れればなんとか逃げ切れるのだ。さて、どこまでその売りが波及するのか。

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