江草乗の「大人の物欲写真日記」

江草乗のプライベートな日常日記です。

父と暮らせば16

 毎朝、卸売市場に果物や野菜を買いに出かけて、注文のあったところに配達するのを細々と続けていた父だが、お客さんも減って売れなくなってるので、年内でもう仕入れに行くのをやめると言い出した。そういうわけで、父は私に「何もすることがなくなるのが困るんや。神社の境内の掃除でもいいから何かすることないんか。別にカネはいらんのや。やることがなかったらヒマなんや」と言い出した。とにかく無給でもいいから働きたい、何かすることが欲しいというのだ。困ったことである。いくら元気で頭もしっかりしてるとはいえ、78歳を雇用するところはない。仕事があれば遠くでも行くと父はいう。何もしなくても家でのんびりしていればいいじゃないかと思うのだが、本人はそれでは退屈だということらしい。困ったことである。私なら何もしなくてもいいという身分を喜んで受け入れるのだが、ずっと働いてきた父にとってはそれは耐えられないということらしい。「インターネットで探してくれ!」と父はいうので、こうして書いてるのだがきっとそんな老人を使ってくれるところはないのである。兄の経営するスーパーがまだあったときは、そこでパートさんたちに面倒を見てもらいながら、疲れたら昼寝してのんびりと働いていたのである。なかなかそういうわけにもいかない。一番いいのは、私が起業して父の働けるような職場を用意することなのだが、なかなかそれも難しい。果物屋の店番でもいい、駐車場の係員でもいい、駐輪場の整理でもいい。給与なんかいらないと言ってる。何か身体を動かすこと、時間をつぶせることが欲しいというのだ。もしも私が仕事をせずにずっと家にいられたら、ずっと私が話し相手になって父は退屈などしないだろうと思う。残念ながらそういうわけにもいかない。学校には私のやるべき無数の仕事があり、私を必要とする生徒たちがいる。ネットで店を宣伝して、自分の居住する市一円に配達しますということをアピールして今の仕事を続けてもらうのもひとつの方法かも知れないが。名案はないだろうか。もちろん父はパソコンなど使えないのだが。
 
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