クマゼミ、おまえはやかましいんじゃ！

　大阪の都心部にはクマゼミが大発生しているらしい。アスファルトの間のちょっとした地面があればそこから出てきたセミが夜に羽化し、そして昼間は騒音とも言うべき大音量で鳴きまくる。９０デシベルという数値がさっきテレビで紹介されていた。もうこれは騒音である。オレも今朝はセミに起こされたくらいである。とにかくセミの連中は異常に元気だ。手の届くような低木にとまってるので、いくらでも捕まえることができる。それで次男は毎日のようにセミ取りをしては、私がそれを逃がすといういたちごっこだ。しかし、クマゼミの鳴き声はただやかましいだけである。オレはあのヒグラシの、なにか哀愁に満ちた悲しい調べが好きだった。あの鳴き声がすると、もうそろそろ帰らないといけないなあという気分になったのである。夕方によく鳴いていたような気がする。ツクツクホーシの泣き声とか、本当に長いこと聞いていないなあ。それにしてもセミってどうしてこんなに種類があるんだろう。