江草乗の「大人の物欲写真日記」

江草乗のプライベートな日常日記です。

私は国語もできなかった

 共通一次試験でもっとも高得点だった科目は数学だった。そして、最低の得点率、つまり8割しかとれなかったのは国語、他の科目は軒並み9割を越えていたのだから国語はダントツに低かったことになる。国語の中で得意なのは漢文だけで、漢文は満点の自信が常にあったが、どうして得意になったのかというと中学生くらいの頃から家にあった「中国の思想」「中国の歴史」という徳間書店の本を読んでいて、白文と書き下し文を見比べ、その頃から漢文を勉強していたからである。高校での漢文の授業はすべて「知ってることの確認」でしかなかった。しかし、現代文と古文は苦手だった。古典文法をきっちりと理解しようとせずに、膨大な量の古文を読んで勘で口語訳できるようになろうと、間違った勉強をしていた。自分ほどの読書量があれば、ほんの少し熱心に文法を理解したらパーフェクトに点がとれたのにと今更に思う。もっとも、大学受験、教員採用試験を突破したからそれで十分だったわけだが。鶏を割くのに牛刀はいらない。
 唐詩選(岩波文庫)を高校生の時に読んで、その中のかなりの詩を暗唱していた。漢文オタクだったのである。もっともその方向の学者になることはなかったが。現代中国語は全然わからないし(笑)。ただ、中国を旅行する機会があれば、自分くらいたくさんの唐詩を暗唱できる日本人もいるのだということを中国人にアピールしたい。今でもかなり覚えているからなあ。